三ヶ名の家
外部空間を取り込み、広々と暮らす
house | 2009 | 焼津市
[story]
外部空間のつくり方や、室内への取り込み方は建物の設計と同じくらいに重要です。光や季節の移ろいを取入れた空間は、何倍にも広く、変化に満ちたものとなります。
[concept]
古くからの閑静な住宅地での家族3人、45坪、木造2階建ての計画である。クライアントは来客の多い方でもあり、とにかく広々としたすまいを望まれました。とはいっても常時広くある必要はなく、また面積を広げると、それはコストに大きく跳ね返ってきます。そこで私たちはたくさんの外部空間を取入れる工夫により広々とした空間を生み出すことを提案しました。通りからはプライヴァシーを保つ為に閉鎖的なつくりとし、内部は対照的に広々と開放的なつくりとしました。玄関の前庭、リビングと一体となったテラス、水回りの庭、2Fルーフテラスなど随所に外部空間を設け、また開口部のデザインに配慮し、屋内外が一体となった空間が生まれました。
撮影:西川公郎