大手の家
まちの電気屋さんとコンパクトなすまい
house | 2013 | 静岡市清水区
[story]
20坪の住宅と8坪の店舗『まちの電気屋さん』。住職兼用のコンパクトに暮らし
[concept]
クライアントは既存の商店街が津波浸水地域である事に危機感を感じ、20年超にわたり営んだ店舗を移転する決意をしたのが計画の発端です。移転先は高台にある古くからの住宅と商業が混在する地域。歩行者よりも車の通行の方が多く、これまでの商いのあり方とは異なる発想が求められました。また「まちの電気屋さん」という商いも20年前とは様変わりしており、モノよりもサービスを売る事が求めら時代。そして住居部分は子供が独立したので夫婦2人でコンパクトに暮らしたい、という要望であった。
店舗については、最新の家電製品を陳列する従来のスタイルを止め、お客さんが気軽に家電製品の購入や修理の相談に来てくれるサロンの様な場作り、そして修理スペースを設け、接客と修理を同時にできる、そんな店づくりがコンセプトとなった。
既存店舗とリビングがつながっており、家人の誰かしらが接客する、というこれまでの雰囲気は
住宅1階のリビングは大開口により店舗のサロンスペースと一体となる様に計画した。
配置計画は敷地が道路よりも1mほど高いので、お客さんが心理的に入りやすい様に道路側の建物の高さを低くおさえ、敷地奥にいくにつれて高くなる様に計画とした。