Margaux
スキップフロアでつながる3つのスペース、巡る楽しみのある店舗
shop | 2007 | 焼津市
[story]
キップフロアとは、フロアの高さを半階分ずらしながら連続する層を構成する建築方法。その3つのメリットを生かした、巡る楽しみのある店舗が生まれました。
①フラットな床に比べて、目線に高低差があると、空間をより広く感じる
②廊下や壁ではなく階段で部屋を仕切るので開放的な空間となる
③大空間で採光、通風、眺望を確保しやすく、お互いのヒトの気配も伝わりやすい
[concept]
大型店舗や看板建築も多いロードサイドエリアでの、150坪、木造2階建ての服飾雑貨、中型物販店舗の計画。クライアントの要望は「アトリエの様な素っ気ない素直な空間」であり、看板建築の海とは真逆の発想。ロードサイドに埋もれない店舗とするには、より積極的に内部に滞在する心地よさを生み出していく事が課題となった。
平面計画はスキップフロアでつなげた、性格の異なる3つの空間を楽しむ巡る楽しみのある空間とした。配置計画としてはロードサイドに敢えて庭のある場を作り込み、その囲い方や植栽に工夫し、看板ではなく敷地全体がランドマークとなる事を目指した。またインテリアは仕上げを施さない「素」のデザインを目指した。床はコンクリートの土間、天井は仕上げをせずに木構造表わしとした。壁は耐力壁でもある構造用合板に白塗装のみの仕上げとした。