Our Table 「美味しく・楽しく・楽ちん・安全・Local」 夫婦だけの適当な食生活を、出産を機に見直し中の荒井家の食卓をご紹介 産地に近いのに、今まで繋がりが持てなかった食品もどんどんと開拓中です
遠州横須賀の栄醤油
うちからは車で1時間弱、かつて城下町として栄えた遠州横須賀。ばあばのお里でもあり、お墓詣りにちょくちょく出かけます。栄醤油はこの地で200年以上続く醤油醸造元です。
ところで私は「醤油は鮮度が一番！」と思い込み、大手メーカーの酸化しないパッケージのものを長らく愛用していました。しかし醤油も添加物が多く使われている事を知りまして、でも程度の問題だろーと深くは考えませんでした。
そんな折、たまたま栄醤油さんの工場見学に飛び入り参加させてもらい、その古い木造の工場建築に惚れ惚れ。私たちは職業（病）上、建物への使い手の愛着には敏感ですし、その長い年月の積み重ねには最敬服の念が。こうなると、もう「美味しいに決まってる！」となるんですよね。
そして本当に美味しいんです。塩味だけでなく風味や香りがあります。なぜもこんなに違うのでしょうか？
無添加・天然醸造だからこその味
材料は丸大豆、塩、水だけを添加物なしに、長い歴史の間に木桶やお蔵に棲みついた菌の助けを借りながらじっくりと時間をかけて熟成させます。私の知らなかった天然醸造の素晴らしさについて2点。
①熟成環境を人工的にコントロールして発酵を促進する方法と違い、土地固有の気候風土の中、四季の寒暖のみでじっくり発酵、最低1年以上寝かせる
②丸大豆という品種があるわけではなく、「丸のままの大豆」という意味。脱脂加工大豆（大豆から油を取り除きフレーク状で加工性が良い）に対する言葉。丸大豆の醤油は「まろやか」で脱脂加工大豆は「すっきり」と表現されることが多い。
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